TOP > スタッフブログ > 学芸 > アイヌの家の竣工儀礼「チセノミ」がおこなわれました

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みなさん、イランカラプテ! こんにちは!

先日(17日)に、1月上旬から2月の上旬にかけて、修復工事を行った「北海道 アイヌの家」にて、
チセノミ」とよばれる竣工の儀礼がおこなわれました。

この儀礼のためだけに、北海道からアイヌ関係者の方々がお越し下さいましたよ!


 
沙流郡平取町にある「萱野茂二風谷アイヌ資料館」館長の萱野志朗さん、知子さんご夫妻と、長男の公裕さん、萱野志朗さんのお母様のれい子さん、修復工事を担当してくださったアイヌ職人棟梁の尾崎剛さん、直子さんご夫妻が、アイヌの伝統衣装を身にまとい儀礼を執り行いました。
 


囲炉裏に火を入れ、火の神、水の神、家の神に祈りを捧げたあと、新しくなった分家2棟で「チセチョッチャ」という厄払いの儀礼をおこないました。
魔除け意を込めてよもぎの矢を屋根裏に放ち、家のなかの悪霊をはらい清めます。
お客様にも近くで見学していただきました。

その次は、「ハルランナー」という穀物、果物、お菓子などをお客様にまく儀礼です。
れい子さんが見学者のみなさんにお菓子を配ってくださいました。


 
儀礼の後には、北海道の鹿肉(萱野公裕さんが自ら獲った鹿なんです!)を使った汁物(オハウ)とイナキビご飯が振舞われ、見学されたお客様も一緒にいただきました!

あたたかくてと~っても美味しいお料理は、朝から手作りでご用意いただいたもの。
おなかいっぱいになりました☆☆☆

儀礼も無事に終わり、厄払いが済んだ分家を中心に、新しく甦ったアイヌコタンに
ぜひぜひ足をお運びくださいね!