中央アナトリア地域の伝統衣装

トルコの首都アンカラは、アナトリア半島（小アジア）のほぼ中央に位置する地域にあります。
この地域は、古代オリエントの時代からさまざまな文明が行き交う要衝の地として栄えてきました。
そんな中央アナトリアの民族衣装は、トルコ随一の豪華さを誇るとも表現され、カラフルな色合いと美しい装飾が特徴です。

女性の衣装は、シャルワールとよばれる太腿部分が広くゆったりとしたパンツに、スカートやエプロン、シャツ、ジャケット、ベルトに頭飾りなどを着用します。
リトルワールドでは、花柄スカーフ付きの帽子、ブラウス、カフタン型の上着、ベルト、シャルワールのセットの装いを体験できます。

衣装のポイント

トルコの民族衣装は地域によって違いがありますが、共通するところもあります。
かつてこの地を治めたオスマン帝国時代に、現在の民族衣装のもととなる形ができました。

フェズ　…帽子。北アフリカの国、モロッコのフェズという町付近で使われていた帽子がオスマン帝国に伝来したものだといわれています。
カフタン　…長袖でゆったりした、前開きで丈の長いガウンの形をした上着です。
シャルワール　…ゆったりしたパンツ（ズボン）です。トルコをはじめ、中央～西アジアのイスラム圏地域で着用されています。