exhibition
展示
アフリカの大地に建つ美しいタケの家
タンザニア ニャキュウサの家
アフリカの大地に建つ美しいタケの家
タンザニア ニャキュウサの家
復元年代
復元方法
東アフリカでは珍しいタケの家
ニャキュウサが住むタンザニア南西部は、年間2,500mmもの降雨量を誇る、アフリカでも特に雨の多い地域です。この恵まれた環境を活かし、人々は約40種類の農作物を栽培しています。また、周辺で自生するタケを建築資材として利用しており、これは東アフリカでは珍しい事例です。
屋敷地は、タケで作られた家屋、掃き清められた前庭、そして200本以上の調理用バナナの木々で構成されています。伝統的な円形の家屋よりも、新しい方形の家屋の方が一般的になっています。
主食のバナナ
バナナは、まだ青いうちに切り取って、ナイフで皮をむいて、焼いたり煮たりして食べます。調理用のバナナは、あまり甘くないサツマイモのような味で、ニャキュウサの人びとはこれが大好きです。乾燥させて、臼で粉にして、お湯で練って食べることもあります。
第二夫人の家、居間の床に注目してみてください。床にバナナの雄花の柄を転がして模様をつけてあります。現地では、人びとに踏みつけられて削られてしまうので、一年に2回程度、付けなおします。
複数の妻とくらす
ニャキュウサ社会では、男性が複数の妻を持つ一夫多妻制の結婚制度が存在します。妻たちは、中庭を囲む別々の家に住みます。幼い子どもは母親と暮らしますが、14歳になると、自分の空き地に家を建て、独立した生活を始めます。
リトルワールドで復元した世帯では、古いタイプの円形の家には子どもが独立した第一夫人が住み、新しい方形の家には第二夫人と幼い子どもたちが住んでいると想定しています。
現在、ニャキュウサ社会では複数の妻を持つ男性は少数派となっています。