exhibition
展示
ガムランの響きに満ちた生活空間
インドネシア バリ島貴族の家
ガムランの響きに満ちた生活空間
インドネシア バリ島貴族の家
バリ島の貴族階級の屋敷をモデルに、現地から大工や石工を招いて復元。敷地は内塀で3つに分かれ、最も神聖な祭祀場が山側に配置されている。
復元年代
1980年代
復元方法
形態復元
NEXT
村の守護神
チャンスンとソッテ
建物の配置に見る、人々の世界観
熱帯の楽園として知られるインドネシアのバリ島。ヒンドゥー文化の影響を受けたその社会には、貴族と平民を分けるカースト制度があります。展示家屋は貴族階級の屋敷をモデルに、現地から大工や石工を招いて復元しました。
レンガの塀に囲まれた敷地は3つに分けられています。一番奥はヒンドゥーの神々や祖先を祀る祭祀場、中央は儀礼の建物を中心に寝室、穀倉、台所が建ち並ぶ生活の場、手前はお祭りや儀礼のときに余興として踊りやガムラン演奏をする場です。
バリ島の方位観によると、山側が浄、海側が不浄とされていて、建物の配置もそのようになっています。神聖な祭祀場が山側に、調理で殺生をおこなうためけがれた場所とされる台所は海側に配置されます。
魔よけの像、ボマ
悪霊が屋敷に侵入しないように見張る魔よけの神様です。現地ではヒンドゥー教寺院や、展示家屋のような貴族の家の門、入口によく見かけられます。
割れ門
バリ島のヒンドゥー寺院独特の門で、チャンディ・ブンタールと呼ばれます。塔を二つに裂いたかたちをしていて、表面には精巧な彫刻が施されています。
屋敷を鮮やかに彩る、飾り布
バリ島では、お祭りや儀礼のさいに花や布などで屋敷を美しく飾り付けます。
リトルワールドの展示家屋は、年中お祭り仕様。家の軒下や柱、寝台の周りを彩る飾り布や、門の両端に佇む石像がまとう布、旗は、バリ島現地の工房に注文して取り寄せ、年に一度、貼り替えています。飾り布の色は工房にお任せしているので、年によって風合いが異なります。鮮やかな色合いにもぜひ注目してください。